経験値
人は トライ&エラー を繰り返し、マニュアル通りでは得られない知識を蓄えていきます。
私共、コーティング施工者も同じです。
強い薬品を使用する事もあれば、塗装面にハードな研磨処理を施す事もあります。
経年車となれば、塗装を保護する為のマスキングテープ(養生)でさえ剥がす時に、塗装面やメッキ部分を一緒に剥がすことがあったりと、心臓が止まるかと思う経験も……。
しかし “もっと、もっと美しく” と、作業を追求するので、我々施工者は厄介な生き物です。(笑)
本日の作業予定は、約40年が経過している名車 “AE86 パンダレビン” のコーティング施工でした。
昨晩お持ち込みをいただいた AE86 のオリジナルの塗装部分は、過度なチョーキング症状に薄っすら下地も見受けられ、お手数をおかけしましたが、未作業のまま本日お引き取りをお願いいたしました。
このまま誤魔化しのコーティング施工も可能ですが、何の為のコーティング施工 なのでしょうか。
名車だけに、今後の事も考えコーティング施工は行わず 「まずは再塗装を」 と、打ち合わせをさせていただきました。
無知と自信だけでは、結果は見えていますからね。
こちらは BMW MINIクーパー のコーティング施工ご依頼です。
オーナー様には一度足をお運びをいただき、ご依頼をいただきました。
約3年が経過のご愛車は、車検時にディーラーで買い換えを勧められたとの事ですが 「もう少し乗りたい、ならば美しく」 と、お声を掛けていただきました。
屋外保管のオーナー様は、ご自身で洗車維持をなさっていると伺いました。
ボンネットのデカールライン上の “鳥糞と思われる染み” にもオーナー様はお気付きでした。
デカールライン上は過度な処理は禁物の為、バランス良く整える程度の作業にご理解もいただけました。
細部から無塗装樹脂パーツまで手を加え、美しく仕上がったご愛車に大変お喜びでした。
ホワイトカラー/ブラック・ルーフの美しい MINIクーパー の完成です。
オーナー様、この度はご縁をいただき誠にありがとうございました。
メンテナンス施工もご利用いただけるとの事、お声掛けを楽しみにしております。
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